特別公開 2027年統一地方選挙

選挙前だけのSNSは必ず見抜かれる

地方選挙にもSNS活用
信頼は日常発信で決まる

信頼は「日常」の積み重ねでしか育たない。2027年春の統一地方選挙は、SNS上の偽情報規制が初めて適用される選挙になる。だからこそ、日頃からの地域情報発信が、これまで以上に選挙の明暗を分ける。

まず、結論から

選挙は告示日に始まるのではない。
投票日に、それまでの「日常」が問われる。

2027年統一地方選挙は、SNS上の偽情報規制が初めて適用される選挙であり、同時に「日頃から地域情報を発信してきたかどうか」が、これまで以上に有権者の信頼を左右する選挙になる。地上戦と両輪で、今日からの積み重ねを始めることが、告示日以降の発信力そのものを決める。

積み重ねの効果

「今日から」と「告示日から」の差

同じ発信量でも、始める時期によって告示日時点の認知・信頼の蓄積量は大きく異なる。下のグラフはそのイメージを示したもの。

今 (2026年7月) 告示 投票日 告示までは発信していない期間 投票日の 認知・信頼 今日から日常的に発信 告示日から発信開始(ゼロからの追い上げ)
日常的に地域情報を発信し続けた場合の認知・信頼の蓄積(イメージ) 告示日から集中的に発信した場合の認知・信頼の蓄積(イメージ)

告示日から投票日までは、公職選挙法上そもそも日数が限られている。その短い期間だけで発信を始めても、日常的に積み上げてきた蓄積には、投票日までに追いつけない

よくある誤解

「SNSは、直前に本気を出せばいい」という思い込み

多くの候補予定者は「発信はしている」と思っている。ホームページもある、SNSも投稿している――。しかし、アカウントの信頼も、地域での認知も、拡散力も、選挙前の数週間で急に作ることはできない。理由は明快で、選挙運動として使える期間は、そもそも告示日から投票日前日までしかないからだ。

「選挙から一気にやれば伝わる」は
大間違い!

⚡ 実際は:公職選挙法上、候補者としての「選挙運動」は告示日から投票日前日までしか行えない。使える日数はもともと限られている。
決め手となるデータ

日常発信型 と 選挙前型、何が違うのか

比較項目 日常発信型
(今日から積み上げ)
選挙前型
(告示日から1か月前)
フォロワー・認知の基盤
アルゴリズムによるリーチ評価
「人物」としての信頼形成
偽情報・切り抜きへの対応力
地上戦(戸別訪問等)との相乗効果

※ 評価は本ページの分析に基づく整理であり、個々の候補者の当落を保証するものではありません。

なぜ効くのか

日常の発信は、地層のように積み上がる

選挙当日に立つ「地面」は、告示日に突然できるものではない。その下には、日々の投稿が重なってできた層がある。下から積み上がる5つの層を見ていく。

認知の土台をつくる

無名の候補者名を、有権者に一から覚えてもらうには時間がかかる。まだ出会っていない有権者に「存在」を知ってもらうこと自体が、告示前からの積み重ねでしか進まない。

継続だけが評価される

多くのSNSは、投稿頻度・反応・アカウントの継続性を見てリーチを決めている。選挙直前に始めたアカウントは、露出が伸びにくい。日常の投稿がフォロワー基盤という「土壌」を育てる。

政策の前に、人物が伝わる

お祭り、道路工事、防災訓練、商店街の様子――地域の日常を発信し続けることで、「政治家」である前に「地域を見ている生活者」として認識される。これが後の政策発信の説得力を支える。

一次情報の発信源になる

日頃から自分の言葉で発信していれば、万一誤情報や切り抜きが広まっても、自分のアカウントを参照先として訂正・説明ができる。発信履歴が乏しいと、この打ち消しが難しい。

地上戦と噛み合う

戸別訪問やポスター掲示、後援会活動といった「地上戦」は地方選挙で依然として有効とされる。SNSでの日常発信は、直接会えない有権者にも活動の様子を届け、この地上戦の効果を後押しする。

※ 層は下から順に積み上がる。土台(一)がないまま上層(五)だけを短期間で作ることはできない。

2027年、ルールが変わる

初の「SNS偽情報規制」下の統一地方選挙

2027年統一地方選挙は、選挙運動のSNS利用に関する法改正が初めて適用される選挙でもある。日常発信の重要性は、この制度変化によってさらに増している。

何が変わるのか

公職選挙法と情報流通プラットフォーム対処法(情プラ法)の改正により、選挙の公正を損なう偽情報の投稿が「違法行為」とみなされるようになり、SNS事業者にも偽情報対策が義務づけられる。背景には、切り抜き動画の拡散ビジネスや、候補者への偽情報・誹謗中傷が社会問題化した近年の選挙がある。

一方で、これまで候補者・政党等に限られていた電子メールでの投票依頼が、選挙期間中に限り一般有権者にもできるようになるなど、緩和される部分もある。

📊 出典:日本経済新聞や選挙関連メディアの報道によれば、この規制強化は2027年春の統一地方選挙から適用される見込みとされている(詳細は本ページ末尾の参考情報を参照)。

候補予定者が意識すべきこと

  • 2027年3月改正法が施行
  • 2027年春統一地方選挙から適用
  • 施行前総務省からガイドラインが示される見込み

支援者による投稿や、第三者による切り抜き・拡散への向き合い方も含めて、早めに方針を整理しておくことが望ましいとされる。

⚠ 結論:法改正後は「日頃から一次情報を発信してきたか」が、有権者からの信頼をこれまで以上に左右する。制度が変わる年だからこそ、変化前からの備えが選挙結果に直結する。

レポート作成者

中村 賢司

グローブコム株式会社 代表取締役
選挙ツール制作30年超 / WEBプロデューサ

名刺から講演会(励ます会)用のリーフレット、本番ポスターに至るまで、選挙ツール制作に携わって30年超。
これまで手がけた議員ホームページの総制作数は100サイト以上。
日々、地方議員の熱意と誠意のある活動が、どうしたら有権者に届くのか?を研究しながら、ITの力を活動したサポートを展開。
近年は、ホームページ制作だけで無く、AIとSNSに力を入れ、発信の省力化と適正化、そしてSNS運用の継続化につながるシステムの開発に全力で取り組んでいる。

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